- 中3の秋から学校に行けていない。高校受験は、もう間に合わないの?
- 学校に行かないままで、願書は出せるの?
- 出願の締切はいつ?住んでいる県によって違うの?
- 願書は家から出すの?それとも中学校を通すの?
- 内申や欠席は、調査書にどう書かれるの?
- 三学期から休んだら、内申に響く?
- 当日、ほかの受験生と同じ教室で受けられるか心配
- 一般入試で落ちたら、もう行ける高校はない?
- 担任と何を話せばいいのか、順番が分からない
上記のような悩みに答えます。
文部科学省の調査では、小中学校の不登校は35万4千人(令和6年度)でした。中3の秋を過ぎても子が学校に行けていないと、勉強の遅れより先に「受験そのものに間に合うのか」が気になります。この問いの答えを分けるのは、学力の前に、出願の手続きを締切までに済ませられるかどうかです。検索の上位には塾や通信制高校の記事が多く、進学先の種類や勉強の進め方は詳しく書かれていますが、出願と調査書を中学校がどの順番で扱うのか、県ごとの実際の日付、一般の選抜のあとに残る募集までを月の順に並べた記事は多くありません。そこで、出願の流れ、調査書の基準日、受検の配慮の申請を押さえたうえで、東京都・大阪府・神奈川県の令和9年度(来年の春に行われる入試)の要項の日付を秋から春までの順番に置き直し、県の要項と文部科学省の通知の原文で確かめながら整理しました。
中3の秋からでも、手続きの日程の上では、公立高校には春まで出願の機会があります。公立の出願は中学校を通る(志願者が入力し、中学校長が承認し、調査書を作って出す)ので、学校に行けていなくても中学校との連絡は続けます。締切は都道府県で違い、令和9年度の要項では、出願(入力・登録)の締切が東京都の第一次募集で2月4日午後5時、大阪府の一般入学者選抜で3月5日午後2時、神奈川県の共通選抜(志願情報申請)で1月29日正午です。学力検査は東京都が2月21日、大阪府が3月10日、神奈川県が2月16日〜18日のうち高校が指定する日です。今日できるのは、住んでいる都道府県の来年の春の選抜要項で「日程」の表を探し、出願の最初の日をカレンダーに書くことです。
2026年10月時点の制度で確かめています
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
中3からの高校受験は出願の手続きで決まる
中3の秋や冬から学校に行けていなくても、公立高校の出願の道は、ここで確かめた3つの都府県の要項の上では閉じていません。分かれ目になるのは、決められた期間のうちに、志願者の入力、中学校長の承認、調査書の提出という3つの手続きがそろうかどうかです。
欠席した日を数えておくと、中学校と話すときの材料になります。数えるときは欠席日数カウンターが使えます。

公立高校の入試は、都道府県の教育委員会が毎年出す要項で、出願の期間、検査の日、合格発表の日まで決められています。要項の日付は家庭ごとの事情では動かないため、学力の準備がどこまで進んでいるかとは別に、期間内に手続きを終えられるかが先に問われます。国は、不登校の生徒について、高校で学ぶ意欲や能力があれば入学者選抜で適切に評価することが望まれる、と通知に書いています。ただ、通知が書いているのは「望まれる」という方向までで、特別な枠や日程を設けるとは書かれていません。日程と手続きは、あくまで各都道府県の要項に従います。
出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日・元文科初第698号)
| いまの状況 | 先に確かめること | 確かめる相手・書面 |
|---|---|---|
| 中3の秋で、出願先をまだ決めていない | 要項の日程の表と、出願の最初の日 | 県の選抜要項 |
| 中学校とほとんど連絡が取れていない | 入力・承認・調査書を、中学校側でいつ進めるか | 担任・進路の先生 |
| 年が明けてから考え始めた | まだ期間内の選抜と、そのあとの募集 | 県の選抜要項・中学校 |
| 一般の選抜で合格していない | 二次募集や、定時制・通信制の後の日程 | 県の選抜要項・中学校 |
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。
たとえば、同じ「年明けに考え始めた」でも、住んでいる県で残っている選抜は変わります。大阪府なら一般入学者選抜の出願登録は12月8日から3月5日午後2時までなので、年明けでも期間の中です。神奈川県の共通選抜は志願情報申請が1月25日から1月29日正午までの5日間に集まっているため、2月に入ってから考え始めた場合は、共通選抜の申請の期間はすでに過ぎています。そのあとに見るのは、3月の二次募集(必要に応じて行われる)や、定時制(夜間)・単位制の通信制などで行われる定通分割選抜の日程です。どちらも、令和9年度の選抜で高校等に合格した人は志願できません(大阪府の日付は、12月が令和8年、3月が令和9年のものです)。
ですから「間に合うか」という問いは、「どの選抜の、どの手続きになら間に合うか」と言い換えると、調べる場所がはっきりします。答えは要項の日程の表に書かれています。
中3の秋から春までの順番
中3の秋から春までは、大きく5つの段階で進みます。秋に中学校と連絡の道をつくって日程を知り、12月までに調査書と配慮の申請を確かめ、年明けに出願し、2月から3月に検査と発表があり、3月から4月に後の募集が続きます。
要項を見ると、出願には中学校長の承認と調査書が要り、東京都の受検の配慮の申請は、第一次募集の書類提出(1月29日から)より前の12月18日が期限です。なお、出願の入力そのものは東京都が12月18日から、大阪府が12月8日から始まります。後ろから慌てて準備すると、前の段階の期限がすでに過ぎていた、ということが起きます。
令和9年度の要項から、それぞれの段階にあたる日付を拾うと次のようになります。
| 段階 | すること | 要項の日付の例(令和9年度) |
|---|---|---|
| 秋 | 要項の日程の表を見る・中学校と連絡を取る | 大阪府の出願登録が12月8日に始まる前に要項を見る |
| 12月まで | 調査書の見込みと配慮の申請を聞く | 東京都の配慮の申請は12月18日まで |
| 年明け | 出願の入力と書類の提出 | 神奈川県の志願情報申請は1月25日〜1月29日正午 |
| 2〜3月 | 学力検査・面接と合格発表 | 東京都の第一次募集は2月21日に学力検査、3月1日に発表 |
| 3〜4月 | 二次募集・定時制や通信制の後の日程 | 都立通信制の後期は4月1日・2日に出願 |
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。12月の日付は令和8年、1月以降の日付は令和9年のものです。
たとえば、東京都に住んでいて、子が病気の治療中で通常の方法で受けるのが難しいかもしれない場合は、12月18日までの配慮の申請が、年明けの書類の提出より先に来ます。この期限を知らずに出願の準備から始めると、申請の時期を過ぎてしまうことがあります。反対に、配慮の申請が当てはまらない場合は、秋の段階のあと、年明けの出願に向けて中学校と段取りを詰めることが中心になります。
段階ごとに「この段階の期限はいつか」を1つずつ書き出しておくと、前の段階を飛ばしていないかが見えます。いま秋なら、秋と12月までの2段階の期限を先に調べるのが、後ろの段階を楽にする近道です。
高校受験の出願は中学校を通る
ここで確かめた3つの都府県では、公立高校の出願は、志願者がインターネットで入力(登録)し、在籍している中学校の校長が承認し、中学校長が調査書を作って志願先の高校長に出す、という流れです。家から高校へ直接、願書と調査書をそろえて出す形にはなっていません。
東京都の要綱は、中学校長が、志願者が入力した事項と写真が本人のものであること、志願しようとする高校への応募資格があることを確認して、承認の登録を行うと定めています。出願を承認するのは中学校長です。
| 志願者がすること | 中学校長がすること | |
|---|---|---|
| 東京都 | 出願サイトに入力し、写真を添付する | 入力事項・写真・応募資格を確認して承認の登録をし、成績一覧表と調査書を作って志願先の都立高校長に出す |
| 大阪府 | オンライン出願システムで出願登録し、在籍する中学校長に承認の手続きを頼む | 承認する。調査書を作って登録する(承認の期間は出願登録の期間と同じ) |
| 神奈川県 | インターネット出願システムで登録する(志願情報申請) | 承認する(2月1日正午まで)。調査書を作って志願先の高校長に出す。長期欠席の書類も調査書と併せて出す(受検方法等申請書には中学校長の職印を押す) |
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」/大阪府教育委員会「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」/神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。
たとえば神奈川県では、志願情報申請の締切が1月29日正午、中学校長の承認の締切が2月1日正午と、入力と承認で別々の締切があります。大阪府は、出願登録が済んだら速やかに在籍する中学校長に承認の手続きを頼む、と要項に書いています。承認と調査書の作成は、要項の上では中学校長の手続きです(上の表)。
「学校に行けていない」ことと「中学校と連絡が取れていない」ことは、別のことです。出願の承認と調査書が中学校長を通る以上、中学校と連絡が取れる状態にしておくと、手続きの日程を確かめやすくなります。担任と話すのが難しいときは、進路の先生や学年の先生など、話しやすい先生を窓口にしてもらえるかを聞いてみる方法もあります。
高校受験の出願締切は都道府県でずれる
公立高校の出願の期間と検査の日は、都道府県ごとに大きく違います。同じ「中3の2月」でも、ある県では検査が終わって発表を待つ時期で、別の県ではまだ出願の期間の中です。
違いが出るのは、選抜の仕組みと日程を、各都道府県の教育委員会が毎年の要項で決めているからです。日程は県ごとに違うので、ほかの県の日付を自分の県に当てはめないようにします。
| 東京都(第一次募集) | 大阪府(一般入学者選抜・全日制) | 神奈川県(共通選抜) | |
|---|---|---|---|
| 入力・登録 | 12月18日〜2月4日午後5時 | 12月8日〜3月5日午後2時 | 1月25日〜1月29日正午 |
| 書類・承認 | 書類の提出は1月29日〜2月4日必着 | 中学校長の承認も同じ期間 | 中学校長の承認は2月1日正午まで |
| 学力検査 | 2月21日 | 3月10日 | 2月16日〜18日のうち高校が指定 |
| 合格発表 | 3月1日 | 3月18日 | 2月26日 |
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」/大阪府教育委員会「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」一般入学者選抜/神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」(要項は2026年10月19日に確認)
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。12月の日付は令和8年、1月以降の日付は令和9年のものです。
東京都には第一次募集より前に推薦に基づく選抜もあり、令和9年度は入力の期間が12月18日から1月18日午後5時まで、検査が1月26日・27日、合格発表が2月2日です。神奈川県の発表(2月26日)が出たあとに、大阪府の学力検査(3月10日)が来るという並びを見ても、県ごとの日程の差が分かります。私立高校の日程は学校ごとに決まるので、ここには数字を書きません。志望校の募集要項で確かめてください。
自分の県の要項を開いたら、冒頭近くにある「日程」や「選抜の日程」の表を探し、入力(登録)の期間、書類の提出や承認の締切、検査の日、発表の日の4つを書き写します。入力の締切と承認の締切が別の日時になっている県もあるので、両方を控えます。表紙の年度が「令和9年度」になっているかも確かめます。県のページには前の年度の要項が並んでいることがあるからです。
たとえば東京都で推薦を考えている場合は、入力の期間が年末年始をはさむので、12月のうちに中学校と段取りを決めておくと、休みの間に迷わずに済みます。大阪府なら出願登録の期間は長いものの、学力検査が3月10日なので、そこから逆算して出願先を決める時期を中学校と相談します。
調査書の基準日と欠席の扱い
調査書がいつの時点の記録で作られるかも、要項に書かれています。東京都は12月31日現在の第3学年の評価・評定、神奈川県は12月末現在で中3の評価・評定は第2学期までのもの、大阪府は2月15日現在で作ります。そして、3つの都府県の調査書の記載事項に「出欠の記録」の欄はありません。
調査書の中身は、要項の記載事項や様式で決まっています。東京都の要綱が挙げる記載事項は、成績一覧表の番号、学籍の記録、各教科の学習の記録、総合的な学習の時間、諸活動の記録、併願、学校番号、その他の8つです。大阪府の調査書の欄は、各教科の学習の記録(学年ごとの評定)、活動/行動の記録、成績一覧表の番号で、要項に「欠席」「出欠」の語は出てきません。神奈川県も、調査書の様式に出欠の欄はありません。
| 調査書の基準日 | 評定を使う学年 | 出欠の欄 | |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 12月31日現在 | 中3 | 無い |
| 大阪府 | 2月15日現在 | 中1:中2:中3=2:2:6 | 無い |
| 神奈川県 | 12月末現在(中3は第2学期まで) | 中2の合計+中3の合計×2 | 無い |
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」/大阪府教育委員会「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」/神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。
神奈川県には、長期の欠席を理由とする選抜方法の申請という仕組みがあります。県の要領と説明資料には、二つの条件が書かれています。要領の「病気等、特別な事情を有する志願者」であることと、説明資料の、中学校の2年または3年(12月まで)で出席すべき日数の1/3以上の欠席をしたことです(県立相模向陽館高校は対象外)。申請すると、申請した学年の調査書の学習の記録は資料とせずに選考されます。加点の資料ではなく、選抜の特別枠を設けるものでもありません。長期欠席者と認めるかを決めるのは志願先の高校長で、このときにだけ欠席状況証明書を出します。要領に「不登校」の語は無く、説明資料にも不登校が対象になるとは書かれていないので、当てはまるかは中学校の先生と相談して確かめます。
出典:神奈川県教育委員会「長期の欠席を理由とする選抜方法について」
時間の流れで見ると、東京都では中学校が1月15日までに、調査書を作った生徒の保護者へ、調査書記載事項通知書で中身を知らせることになっています。第一次募集の書類の提出(1月29日から)の前に、調査書に何が書かれたかを家で確かめられるということです。なお、出欠の欄が無くても、欠席が評定と無関係とは限りません。東京都の要綱では、出席日数が少ないため、参考にできる資料等を活用しても評価を行うことができないと中学校長が判断する場合、その教科の評価は斜線になります。斜線にするかを判断するのは中学校長です。評定が斜線になる場合の扱いや内申の比率は内申が低い・つかないときに受けられる高校にまとめているので、ここでは繰り返しません。
たとえば東京都や神奈川県で、三学期から休み始めた場合を考えます。東京都と神奈川県は評定の基準日が12月末現在、大阪府は2月15日現在です。三学期の休みがどう扱われるかは、調査書を作る中学校に聞くのが確かです。
受験当日の配慮は12月までに聞く
当日の検査の時間や会場などの配慮を申請する仕組みが、要項にあります。東京都は中学校長を経由して12月18日までに志願先の都立高校長へ申請し、神奈川県は受検方法等申請書に中学校長の職印を受けて志願先の高校長に出します。対象は要項の言葉で決まっているので、子が当てはまるかを、中学校を通じて早めに確かめます。
配慮の申請は、志願先の高校長に宛てて出すものですが、どちらの都県でも中学校長を通ります。東京都の期限は12月18日で、第一次募集の入力の期間が始まる日と同じです。12月19日以降に事故や病気等が起きた場合は、直ちに申請するとされています。つまり、出願先を決めきる前に、配慮が要るかどうかだけは先に中学校と話しておく順番になります。
| 対象(要項の言葉) | 出し方 | 期限 | |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 障害による配慮/事故や病気等で通常の方法での受検が困難な受検者(軽度の障害を含む) | 中学校長を経由して志願先の都立高校長へ | 12月18日まで(12月19日以降に事故や病気等が起きたら直ちに) |
| 神奈川県 | 障害等のある志願者 | 第6号様式に中学校長の職印を受けて志願先の高校長へ | 中学校に確かめる |
大阪府の要項には、受験上の配慮は「別に定める」とあり、申請の期限の日付は確認できませんでした。中学校に確かめてください。
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」/神奈川県教育委員会「入学者選抜における配慮」
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。
神奈川県が挙げる主な配慮は、問題用紙の拡大、時間の延長、別室受検、座席の配慮です。東京都の配慮は検査時間や検査会場などで、推薦に基づく選抜でも申請できます。ただし、対象は東京都が「障害」と「事故や病気等」、神奈川県が「障害等」と書かれていて、どちらにも不登校が対象になるかは書かれていません。欠席が続いていることだけで別室になる、とは読めないので、当てはまるかは中学校を通じて確かめます。
当日に受けられなかった場合の仕組みもあります。東京都の第一次募集では、インフルエンザ等の罹患や出席停止、月経随伴症状・痴漢被害など受検者本人の責めによらないやむを得ない事情で第一次募集の検査を受けられなかった人(1教科でも受検した人は除く)は、中学校長を経由して2月22日午後5時までに申請し、3月9日の追検査を受けられます(発表は3月12日)。ここにも不登校の語は無く、当てはまるかは中学校に聞きます。
たとえば神奈川県で、障害等があって問題用紙の拡大や時間の延長が要るかもしれない場合は、受検方法等申請書に中学校長の職印を受ける必要があるので、出願の前に中学校に相談します。東京都で同じ相談をするなら、期限の12月18日より前です。対象かどうかを家で決めず、要項の対象の言葉を中学校の先生と一緒に見るのが確実です。
一般の後にも受けられる募集がある
一般の選抜で合格していなくても、公立高校の募集は続きます。東京都・大阪府・神奈川県には、それぞれ一般の選抜のあとの募集があり、定時制や通信制には春まで出願できる日程もあります。
ただし、後の募集は、一般の選抜のあとに募集人員に達していない学校などで行われるものです(東京都は入学手続者数、大阪府は合格者数で見て、神奈川県は教育長が必要と認めたとき)。東京都の第二次募集は、第一次募集で入学手続者数が募集人員に達しない学校だけが行い、神奈川県の二次募集は「必要に応じて」実施されます。どの学校が何人を募集するかは、一般の選抜のあとに決まります。
| 募集 | 出願・募集 | 検査 | 発表 | 要項に書かれた条件 |
|---|---|---|---|---|
| 東京都 全日制の第二次募集 | 3月4日 | 3月9日 | 3月12日 | 第一次募集で入学手続者数が募集人員に達しない学校だけ |
| 東京都 定時制の第二次募集 | 3月25日 | 3月26日 | 3月29日 | 同上 |
| 東京都 第三次募集 | 別に定める | 別に定める | 別に定める | 第二次募集で募集人員に達しない学校 |
| 都立通信制の後期 | 4月1日・2日 | 4月4日〜6日(学校ごと) | 4月9日 | 通信制の前期選抜の合格者などは応募できない |
| 大阪府の二次選抜 | 3月23日 | 3月24日(学力検査はなく、面接のみ) | 3月25日 | 合格者数が募集人員に満たない学科等。国公私立のいずれにも合格していない人などが応募できる |
| 神奈川県の二次募集 | 3月2日・3日 | 3月9日 | 3月12日 | 必要に応じて実施。合格していない人が対象。定時制(夜間)・単位制の通信制では実施しない |
| 神奈川県の定通分割選抜 | 3月4日・5日 | 3月15日(通信制は15日・16日のうち) | 3月19日 | 定時制(夜間)・単位制の定時制(夜間)・単位制の通信制。合格した人は志願できない |
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」/東京都教育委員会「令和9年度 都立高等学校通信制課程 入学者選抜実施要綱」/大阪府教育委員会「令和9年度大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項」/神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。
- 東京都の第二次募集は3月4日に出願
- 大阪府の二次選抜は3月23日に出願
- 神奈川県の二次募集は3月2日・3日に募集
- 都立通信制の後期は4月1日・2日に出願
- 神奈川県の定通分割選抜は3月4日・5日に募集
- 東京都の定時制の第二次募集は3月25日に出願
大阪府では、一般入学者選抜とは別に、定時制が3月5日午後5時まで、公立の通信制が3月3日午後5時までに出願する日程もあります。大阪府の公立の通信制は学力検査をせずに面接を行い、面接の日は3月7日・8日・9日から選びます。一方、都立通信制は前期・後期とも国語・数学・英語を総合した学力検査をするので、「通信制なら試験がない」とは言えません。公立の通信制の入り方は公立の通信制高校はいくらでどう入る?にまとめています。
たとえば神奈川県で、2月26日の共通選抜の発表で合格していなかった場合、二次募集(3月2日・3日)と定通分割選抜(3月4日・5日)が近い日に続きます。定通分割選抜は、令和9年度の選抜で高校等に合格した人は志願できないので、どちらに出すかは、それまでの合否と一緒に中学校と決めます。
一般の選抜が「最後の1回」ではないと知っておくと、出願先の組み立て方が変わります。ただ、後の募集は実施されるか、何人を募集するかが直前まで分からないので、それを当てにして一般の選抜を見送る組み立ては勧めにくいところです。後の募集は「一般の選抜のあとに残っている道」として、日付だけ先に控えておきます。
中3の担任・進路の先生に聞くこと
出願の手続きを持っているのは中学校なので、聞くことを先に決めておくと、短い電話や面談でも話が進みます。聞くことは、日程・調査書・配慮・県の仕組み・後の募集の5つに分けられます。
3つの都府県の要項では、出願の承認、調査書の作成と提出、配慮や長期欠席の申請書の提出が、どれも中学校長を通る手続きになっています。聞く項目もこの手続きに沿って並べておくと、どの段階の何が決まっていないかが、先生との間で共有しやすくなります。
- 出願の手続きの日程:入力はいつまでに済ませればよいか、学校の承認と調査書の提出はいつごろか
- 調査書の見込み:評定がどう書かれる見込みか、保護者に中身が知らされるのはいつか
- 当日の配慮:配慮の申請の対象になりそうか、申請するならいつまでか
- 県の要項にある仕組み:長期欠席の申請などが当てはまりそうか
- 後の募集:一般の選抜のあとの募集の情報を、いつ、どこで知ることができるか
伝え方の例です。
電話のとき
「◯年◯組の◯◯の保護者です。高校の出願の手続きのことで、日程と、家で準備しておくことを伺いたいです。」
面談のとき
「県の要項の日程の表を持ってきました。出願の入力はいつまでに済ませればよいでしょうか。承認と調査書の提出は、学校でいつごろ進みますか。」
連絡帳・学校のアプリのとき
「登校できていない日が続いていますが、高校の出願は考えています。出願の手続きと調査書のことで、電話か面談の時間をいただけますか。」
聞く時期は、要項が公表されたら一度、配慮の申請の期限より前にもう一度、年明けの出願の前にもう一度、の3回を目安にすると、段階ごとの期限を取りこぼしにくくなります。一般の選抜の発表のあとは、後の募集の情報を聞くためにもう一度連絡します。面談に子が同席できないときは、保護者だけで話せるかを先に聞いておきます。聞いた答えは、日付と先生の名前と一緒に1枚のメモにまとめておくと、次の段階で見返せます。
志望校の候補と資料を締切順に並べる

候補の学校がいくつか見えてきたら、「行きたい順」と別に「締切の早い順」にも並べます。公立と私立、全日制と定時制・通信制では出願の時期がずれるので、締切の順に並べると、次に何をいつまでにするかが1本の列になります。
材料の多くは無料で手に入ります。公立の日程は県の要項に、学校側の段取りは中学校に、私立や通信制の出願の期間は学校ごとの募集要項や資料に載っています。
| 資料・窓口 | 費用 | 分かること | 並べるときに書き写すこと |
|---|---|---|---|
| 都道府県の教育委員会の選抜要項 | 無料 | 公立の出願・検査・発表の日程、後の募集の有無 | 出願の最初の日と最後の日時 |
| 在籍している中学校の進路の先生 | 無料 | 入力・承認・調査書の段取り、配慮や長期欠席の申請 | 学校側の承認や書類の締切 |
| 志望校の募集要項・学校説明会 | 無料 | 入試の種類ごとの出願の期間と方法 | 入試の種類ごとの出願期間 |
| 公立の定時制・通信制の要項 | 無料 | 一般の後の日程、面接や学力検査の有無 | 二次・後期の出願日 |
| 私立の通信制高校の資料 | 無料(請求) | 出願の時期・入試の方法・登校の形 | 学校ごとの出願期間 |
| 高卒認定の受験案内(文部科学省) | 無料で見られる(受験には受験料が要る) | 試験の回数と時期、受験資格の年齢 | 出願期間 |
高校に入らない道として、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)もあります。試験は年2回(8月と11月)で、受験する試験の日がある年度の終わりまでに満16歳以上になる人が受けられます(大学入学資格がある人は除く)。高校の受験と並べて考えたいときは、高卒認定試験とはを見てください。通信制高校を比べる軸は通信制高校の選び方に、サポート校との違いはサポート校とはにまとめています。
並べ終えたら、いちばん上の行の締切から、中学校に伝える日、入力する日をカレンダーに書き込みます。公立の日程は要項と中学校で、私立は学校ごとの資料で、というように、行ごとに確かめる先が決まります。
※都道府県で違います。お住まいの都道府県の要項で確認してください。
※この枠にはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
公立高校の日程と出願の手続きは、県の要項と中学校の先生で無料で確かめられます。私立の通信制高校は、出願の時期も入試の方法も学校ごとに違い、年が明けてから一校ずつ調べていると締切に追いつきにくくなります。複数校の資料を無料でまとめて請求できるので、届いた資料を締切の早い順に並べられます。
高校受験を無料で相談できる窓口

出願の段取りや学習の遅れの心配は、中学校のほかにも、無料の公的な窓口で相談できます。保護者からでも、子ども本人からでも話せる窓口があります。
- 在籍している中学校の担任・進路の先生:出願の手続き、調査書の見込み、配慮の申請
- 都道府県の教育委員会(高校入試の担当):要項の日程や、長期欠席の申請についての問い合わせ
- 市区町村の教育委員会の教育相談:学校とのやりとりの進め方、学習の遅れの相談
- 教育支援センター(適応指導教室):市区町村の教育委員会が置く学びの場。利用は無料で、進路の相談に乗ってもらえるかも聞ける
- 24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310(文部科学省。24時間)
- 子どもの人権110番:0120-007-110(法務省。平日8時30分〜17時15分・無料。子どもに関する悩みを持つ大人も利用できる)
- 児童相談所相談専用ダイヤル:0120-189-783(こども家庭庁。無料)
手続きや日程の話は中学校と県の教育委員会、学習の遅れや学校との話し方は市区町村の教育相談や教育支援センター、夜に誰かと話したいときは24時間子供SOSダイヤル、と分けると迷いにくくなります。欠席中の学習を成績の評価に反映できるかも、中学校に相談できます。子の心や体の調子について相談したいことがある場合は、この記事では扱いません。学校医・小児科・スクールカウンセラーへ相談してください。
出典:文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」/法務省「子どもの人権110番」/こども家庭庁「関連サービスの相談窓口」
窓口の一覧は相談できるところにもまとめています。
よくある質問
中3で不登校でも進学はできますか?
ここで確かめた東京都・大阪府・神奈川県の要項の範囲では、欠席が多いことを理由に公立高校へ出願できなくなる決まりは見当たりませんでした。出願は中学校を通して行うので、中学校長の承認と調査書の提出という手続きを期間内に済ませることが前提です。私立や通信制、高卒認定という道もあります。
中3で不登校になったら、受験の手続きはどうなりますか?
要項に、不登校の生徒向けの別の出願手続きは書かれていません。志願者が入力し、中学校長が承認して調査書を作り、志願先に出します。配慮の申請や神奈川県の長期欠席の申請も、中学校長を通して出す手続きです。日程と調査書の見込みは、家から中学校に聞いておきます。
中3で勉強がほとんどできていません。それでも受験できますか?
出願できるかどうかは、勉強の進み具合では決まりません。学習の遅れが心配なときは、欠席中の学習を成績の評価に反映する仕組み(令和6年8月29日の通知)について中学校に相談できます。反映するかを決めるのは学校で、出席扱いにするかの判断は校長です。くわしくは出席扱いの条件にまとめています。
三学期から休んだら、調査書に影響しますか?
調査書の基準日は県で違います。東京都は12月31日現在、神奈川県は12月末現在(中3は第2学期まで)、大阪府は2月15日現在で作ります。3つの都府県とも調査書に出欠の欄はありません。どう書かれる見込みかは、調査書を作る中学校に聞くのが確かです。
焦らずに受験の準備を進めるには、何から決めればいいですか?
日程を先に、志望校をその次に決めると、順番が整います。県の要項で出願の最初の日と最後の日時を書き写し、そこから逆算して、中学校に聞く日と配慮の申請の期限を並べます。志望校は、その日程の中で出願できる学校から絞っていきます。
受験料や入学金はいつ払いますか?
払う時期と金額は、都道府県の要項と、私立なら学校ごとの募集要項で決まるので、この記事では数字を書きません。出願の手続きの中で払うものと、合格のあとに払うものがあるので、日程の表と一緒に書き写しておきます。入学後の学費の目安は学費シミュレーターで確かめられます。
今日できることは1つ、住んでいる都道府県の来年の春の選抜要項を開き、「日程」の表を見つけて、出願の最初の日をカレンダーに書くことです。その日付があれば、中学校にいつまでに何を聞けばよいかが逆算できます。

